自分の体で実験したい - 命がけの科学列伝

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝

序章でインパクトのある内容が。

例えば、スポーツドリンクののみ比べも立派な実験だという。

消化のプロセスの為に、ガラスを飲みこんだり、病原菌を飲みこみ、その病気の解明に乗り出したり。
読んでいるだけで気持ち悪くなり、イメージすると、心の中で目をそらしたくなったり。。。

ひとりきりで洞窟にこもった女性が紹介されていた。
ステファニア・フォーリエは科学者ではないが、人は24時間光に当たらないとどのようになるかの実験に参加した女性だ。

どんどん彼女の1日は長くなっていった。洞窟に入っての実験期間は3ヶ月。その期間が終了した時に、彼女は、「あと2ヶ月あるのに」と言ったという。このことは、光がいかに体内時計に影響することがわかるだろう。女性による洞窟での隔離生活の記録を1989年に更新したという。

他にも、自分の体を使って、身を持って実験した例が続き、気持ち悪くもあるが、科学的謎の解明及び、私たちの日常におけるものに影響しているのは間違いない。

こういう人がいたから世の中がどんどんよくなっていったのかもしれない。

すごい本だ。