iPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり

IPHONEショック

IPHONEショック

同僚が宇都宮からの帰りの新幹線車内で貸してくれました。iPodシリーズや、来月日本でも発売されるiPhoneに興味を持っていたことから、ラッキーと思いました。東京駅に着く前にその同僚に返そうと、スピードを上げて読みました。

この本を読んで、なぜアップルが成功することができたのか、学ぶことができました。

特に気になったのは、iPodシリーズにおける、

  • シンプルなデザイン
  • マイナスのデザイン

iPodシリーズは、見た目もシンプルで、過剰な装飾が無い。とっても実用的。「マイナスのデザイン」とは、必要最低限のものを絞りこみ、誰もが楽しめる、ワクワクするものだけを兼ね揃えたものにしているということ。「シンプルなデザイン」という言葉だけ聞くと、手抜きをした感じがするが、この考え方はとても奥が深く、考え抜かれた結果だなぁと思った。説明書を読まずに、適当に触っても、簡単に操作できてしまう。日本のメーカーの製品だと、機能は盛りだくさんだが、説明書を読まないとわからないことが多く、また、すべての機能を楽しんで使っている訳でもない。「マイナスのデザイン」はすごい力なんだと思った。

自分の仕事の中でも、いい意味で「マイナスの仕事のやり方」があると思った。色々なところに仕事のヒントが隠されていて、異業種に関する本でも興味深く読むことができる。

本書は、アメリカや日本の携帯電話会社と携帯端末メーカーの違い、戦略の違いが示されており、なぜ、アップルが成功できたのか、これだけではないもっと奥深いことがあるのだろうが、短時間でアップルの成長を理解する本としては、有効だと思った。